Furchギターのボディーサイズ


ボディーサイズは、フィット感などの演奏性と、サウンド特性に大きく関わる部分です。
ご自身のお好みに合わせて、最適なボディーを選択されてから、ボディー材質によるモデル選びへと進まれると、
理想的なモデルに出会う近道になるかもしれません。


【a】全長  ヘッドの先からエンドピンまでの長さ。※ヴィンテージシリーズはヘッド形状の違いから約10mm短いです。
【b】ボディー長  ネックジョイント部からボディーエンドまでの長さ。
【c】ボディー幅  ボディーの一番幅の広い部分で計測。
【d】ボディー厚  ボディーエンドのエンドピン上の直線で計測。
OOM ダブルオー12フレットジョイントモデル
12フレットジョイントのクラシカルなルックス。全長が短くネックが非常に近く感じられます。対してボディー長は2フレット分長く、美しいひょうたん型のシルエットを描きます。特性的にはOMと非常に近く、小粒ながらサイズを超えた豊かな響きを持ちます。
a:987mm b:498mm c:358mm d:101mm
OM オーケストラモデル
OOO・OMなどと呼ばれフォルヒのラインナップでは小型のボディーです。
音量バランスとレスポンスという点では最も優れており、各弦のどのポジションを弾いても均一な音量が得られ、ピッキングニュアンスをリアルに再現するダイレクト感があります。十分に鳴らし切れるサイズは強弱のコントロールがしやすく、箱全体が隅々まで鳴っていると強く感じることができます。ブルーススタイルで小型ボディーが好まれるのは、この鳴らし切る感覚を求めるためで、強いピッキングであえて少し歪むくらいのサウンドがパワフルに感じられるのです。絶対的な音量では不利ですが、はじけるようなラウドなサウンドを生み出します。

a:1026mm b:490mm c:378mm d:102mm
G グランドオーディトリアム
OMの1サイズ上のボディー。Dに匹敵するサイズですが、くびれを持たせることでフィット感も上々。そのサイズをいかした立体感のある響きが得られ、中低音が軽くブーストされた「太いOM」といった感じです。OMのようなレスポンスとDのようなパワーを程よくミックスし、中低音の重量感を重視したバランスを好む多くのプレイヤーに指示され、サイズ・サウンドともに最もオールラウンドに使用できます。
a:1042mm b:508mm c:398mm d:116mm
S スーパージャンボ
スーパージャンボという名のとおり、正面の投影面積(全長・全幅)は最大のサイズです。それなりに大きさを感じますが、くびれのあるシルエットのため実質Dと変わらないほどのサイズ感です。大型ボディーらしい箱鳴りはいわゆるドンシャリ的で、深く豊かな低音と透明な高音を特徴とします。情熱的な強いビッキングを広い面積のトップが受け止め、全くよどみのない澄み切ったサウンドを生み出します。明瞭なピッキングでクリアな大音量を求めるフィンガースタイルプレイヤーや、ピック弾きにもおすすめです。
a:1048mm b:513mm c:424mm d:128mm
D ドレッドノウト
定番の大型ボディーといえるDは、一般的なドレッドノートギターと同じサイズです。ウエストのくびれのない寸胴なボディーは、溢れるようなエネルギーを持った重低音を生み出します。ひとたび、この腹に響くような低音の虜になってしまえば、以降ずっとDボディーを求め続けてしまいます。際立ったベースラインがあり、そこにクリアなコードやメロディーが重なるようなアンサンブルが、ギター1本に含まれています。
a:1044mm b:509mm c:405mm d:128mm